略 歴 留学中でのルームシェアの経験から、異なるバックグラウンドをもつ他者と住居を共にすることに興味をもち、 帰国後は住まないRA(レジデント・アシスタント)として大学付属国際寮に携わる。卒業後、レジデンシャル・カレッジでコンテンツ作りを担当。
新卒フリーランスで教育に軸をおきながら、SELをベースとしたプログラムの開発と場づくりなどに携わる。
専門性 ファシリテーション
興味・関心 うさぎ。 旅行や読書など、新しいものに触れること。

どんな場を作りたいか

一人ひとりが自分らしさを大切にできるような場

インタビューroku youメンバー紹介

それぞれの成長をともに喜べる場をつくっていく

#1

「私、roku youで一緒にやっていきたいです」 自分のそんな言葉に、正直一番驚いたのは私自身でした。それまでの私は、積極的に何かに対して手を挙げるようなタイプではなかったんです。「なんでもいいかな」と思うことが多かった自分が、「やりたいです」と言っているーー。「あ、私、楽しいんだ」って思いました(笑)。 (roku youの代表・下向)依梨さんと出会ったのは、私が通っていた大学の教育寮の立ち上げプロジェクトでした。国籍やバックグラウンドの異なる多様な人とどう暮らして、どう学び合い、どう協働するか。プロジェクトメンバーのひとりとして、みんながより良く暮らしていくための土壌づくりや意思決定の方法を体感しながら、「こんな場のつくり方があるのだ!」とワクワクしました。 それまでの私は、日常生活の中で何かを決める際に、声の大きい人の意見が通ったり、立場が上の人の声で決まっていったりするシーンを何度となく目の当たりにしていました。そこに疑問を抱くこともなく、むしろそれは仕方がないことだとすら、私は思っていたんです。 しかし、依梨さんが進めるプロジェクトは、誰ひとり取り残さないような場になっていました。心理的安全性が徹底されていて、誰か一人が進めていくのではなく、みんなが心の内を明かしていく。大学時代もワークショップでの場づくりなどは学んでいましたが、社会に出てからもこうした対話を築いていけることを知り、「私もその一員になりたい」と思うようになっていきました。

#2ひとりひとりに徹底的に関わり続ける

roku youではレジデンシャル・カレッジの開校・運営に携わり、現在は沖縄の高校の探究活動や大学向けのSELをベースとした授業作りなどに関わっています。 私は生徒や学生のグループの中に入って、ひとりひとりと対話をしていく時間をとても大切にしています。全体の進行をしているとなかなか難しいこともありますが、発言したくてもできなかったり授業に乗り切れなかったりする子との対話を大事にしたいのです。できる子はできるけれど、できない子は置いていかれるような状態はつくりたくありません。 どんな学校にも、多かれ少なかれ「どうせ自分なんて」「自分はできない」とネガティブな感情を抱えている子がいます。こうした子たちはこれまでの学校生活でも、自信を持つ機会がなかったり置いていかれたりしてしまった経験を持っています。私は彼らにこれ以上、肯定感を損なう体験を積み重ねてほしくはありません。 たとえ目の前の授業についてこられなかったとしても、たまたまそのやり方が合わなかっただけ。さまざまなアプローチで試していけばよいのです。そうすれば、どこかで必ず成長できる。私はそんな可能性を信じています。 子どもたちへの信頼は、自分自身の経験に裏打ちされています。私も大学生になってようやく自由に挑戦できるようになりました。そして、「こちらは苦手だけれど、これはできる」と自分の得意な分野に目を向けることもできるようになったんです。それまでは、みんなと同じことができなくて悔しい思いをしたり、人知れず悲しんだりしていました。 成長の背景には、私に丁寧に関わり、正当な評価をしてくれる人との出会いがありました。だからこそ、私も生徒や学生たちにとって、そういう存在になっていきたいと考えています。

#3成長は一元的なものではない

これからは、より成長を喜び合える場をつくっていきたいと思っています。誰かにとっては問題なく達成できることであっても、他の子にとってはハードルの高い挑戦の場合もありうる。結果ではなく、挑戦しようと一歩踏み出そうとした時点で、すでに成長はしているんです。 私は、こうした人それぞれの成長を一緒に喜べるような場をつくっていきたいと考えています。本来、人の成長とは一元的ではないはずです。一律に評価されるような仕組みでなければ、もっとみんな自由に伸びていくことができます。 これからroku youで、誰もが幸せになれるような体験をどんどん作っていけるよう邁進していきたいと考えています。

rokuyouとして、これまでどんな場を作ってきたか

rokuyou以外の活動で、これまでどんな場を作ってきたか

  • レジデンシャル・カレッジで寮生の学びを活性化するためにワークショップを行うなど、コミュニティ構築や学習を促進のきっかけとなる場

その他のメンバー