生徒の挑戦する機会の創出により、大人も子どもも互いから学び合う地域の醸成

学びの仕掛けづくり

自己理解 / 自己表現 / 関係性構築 / 挑戦

背 景

マイプロジェクトアワードとは、沖縄県の高校生がこれまで自身で探究・実践してきたマイプロジェクトを発表し、それに対する地域内外の大人からもらう本気のアドバイスや同世代の活動から学ぶ“学びの祭典”です。
大事にしているキーワードは「アクション」と「主体性」。出場したプロジェクトの中から地域代表を選出し、全国Summitへ招待しています。

rokuyouは、マイプロジェクト沖縄県事務局を担って、今年で5年目となりました。年々、レベルが上がっていることを実感しています。 本大会には、個人でもグループでも参加できます。プロジェクトは、「総合的な探究の時間」での取り組みや部活動、塾、趣味で続けてきたことなど、なんでもいい。自分でテーマを決めて取り組みます。

沖縄県はこれまで学力的な評価では低迷を続けてきました。一方で、rokuyouメンバーが沖縄県の子どもたちと触れ合う中で感じていたことは、体感から学ぶことが得意な子が多いということ。そのため、机に向かう学習だけでなく、「五感を使った学び」を経験できる機会を設け、「学びは楽しい」「自分はできる!」と思える場を作りたいと考えました。

取り組み

マイプロジェクトアワードでは、これまで生徒たちが取り組んできた自分ならではのプロジェクトの成果を発表します。
「成果を発表する場」ですが審査員が一方的にジャッジする場ではありません。プロジェクトの大小やアカデミックか否かを競い合う場ではなく、生徒たちが挑戦し、思いを伝えられることを重視しています。これは、他の発表会やコンテストと大きく異なる点です。
また、発表の後にメンターからのフィードバックがあり、ブラッシュアップして次の挑戦へとつなげていきます。

成 果

学校現場には、授業中に浮いてしまっていたり、周囲から理解されず孤独に自身の関心に取り組んでいたりする子が多くいます。マイプロジェクトアワードに参加することで、テーマは異なりながらも同じ熱い思いを持っている子たちと出会い、つながりを持って刺激を受け合うことができます。

参加した学校の先生方からは、「発表に対して抵抗感があった子も、マイプロジェクトアワードに向けてたくさん練習を重ねていました」「構成についても自分で色々と考えて工夫をしながら発表していました」「鋭い質問に答えられるか心配していたけれど、自信を持って回答ていたことがすごく印象的でした」といったお話をいただきました。

rokuyouのアクション

  • rokuyouが運営事務局となり主催 (当日の運営 ・メンター集め ・スタッフへの声かけ など)

過去の取り組み

・マイプロジェクトスタートアップワークショップの実施
・ブラッシュアップ会の実施 ・県内高校へ訪問・アワードの告知
・全国高校生マイプロジェクトアワード 沖縄サミットの企画・運営
・沖縄サミット事後イベントの実施
・LEAP DAYと連携し、代表チームを選出・発表の場を設計
・OKINAWA SDGs プロジェクトと連携し、年次フォーラムでの発表の場を設計

プロジェクトに関わったメンバー

お客様の声

プロジェクトに関わって

平良 朋広

平良 朋広

  • rokuyouラーニングクリエイター

マイプロジェクトアワードは、沖縄の北部、中部、南部、離島のすべてのエリアからエントリーをしてもらえることを目指しています。
そして、今年度は高校がある全離島(久米島、宮古島、石垣島から8プロジェクト)の生徒が参加することができました。オンラインで開催すれば、コストや準備も簡単になるかもしれませんが、我々はリアルで行う価値を感じています。
マイプロジェクトアワードは、成果を比べる場ではなくて、生徒自身の関心をカタチにし、その思いを伝える場です。自分の関心に突き進む力を持っている子は県内の北から南までたくさんいます。この場の価値は、日頃出会わない高校生たちが出会えたり、自分のプロジェクトに誇りを持てたりする機会となることです。生徒の挑戦を応援することが学校の文化となり、地域の人も巻き込みながらマイプロ的な学びが各地域で広がっていくことを目指しています。

プロジェクト詳細

期 間 2019年〜2024年(※現在進行中)
関わった人数 rokuyou 4名
プログラムを受けた方 400名以上

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