SELとは
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Social社会的能力
social skill などと言われるような人と関わる上で良い関係性を構築するための能力を指す。
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Emotional気持ちに関わる能力
一般的には「情動」と訳されますが「EQ」で表される、自分や他者の気持ちの動きに気づき、うまく付き合える能力を指す。
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Learning学 び
この大きく分けて2つの能力を育む学び(教育アプローチ)
SELで育てる能力
SEL教育で掛け合わせることによって能力を育てます。
- 自己・内へのフォーカス
- 自分自身の感情や感覚、目的意識(sense of purpose)を理解(connect)する
- 他者(の内)へのフォーカス
- 他者の感覚や感情を理解し、共感する。 関係性を構築する。身近な(目の前の)リアルを理解する
- NEW 社会システムへのフォーカス
- より大きな社会を理解する。目の前で起きているパターンが 大きな社会システムの中でも起きていることを理解する
- 気づく
- 客観的に物事を見ることができる
- コンパッション(叡智ある思いやり) NEW
- 客観的に理解しながら、そこに「よりよくする」という意図を持って共感する
- エンゲージメント(関係性を育むためにアクションする)
- 共感した上で、どのように解決につなげるのか、またどのような関わり方をするのか意思決定し、アクションする
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自己 気づく
自己認識力
Self-Awareness
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自己 コンパッション
セルフコンパッション
Self-Compassion
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自己 エンゲージメント
自己マネジメント能力
Self-Regulation
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他者 気づく
他者理解・認知力
Interpersonal Awareness
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他者 コンパッション
コンパッション
Compassion for Others
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他者 エンゲージメント
関係性構築スキル
Relationships Skills
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社会 気づく
社会システム認識力
Appreciating Intterdependence
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社会 コンパッション
社会課題への貢献意識
Recognizing Common Humanity
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社会 エンゲージメント
コミュニティや社会と繋がる行動力
Community & Global Engagement
どのようにSELが実施されるのか
単に「SELの授業」を設計し実施すればいいというわけではないところが、SELのユニークなところです。
SELの効果が発揮されるためには、生態系を作り、一側面からのアプローチではなく、
多面的なアプローチを行うことが前提となっています。
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場所や環境
「SELの授業」を実施するだけがSELの実現方法ではありません。教室の中だけでなく学校全体での文化・土壌を構築すること、また家庭や課外活動、コミュニティといった学校の外との連携も重要になり、一貫性を持って「生態系」を作っていくことが大切です。
※右の図は、大学のケース -
SELを実現するアプローチ 4つの柱
大きく分けると4つのアプローチ方法があります。その一つ一つは「教える」という従来のアプローチでできるものあれば、環境を構築するといったハード面とソフト面の両方が伴うものまであります。
具体的な実践アプローチ
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具体的な方法を教える × 教室
マインドフルネスベースのボディワーク
「気づく力」を高めたり、「落ち着いて捉える」ための具体的なアプローチとして教える
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具体的な方法を教える × 教室/学校
システム思考
物事を構造的に、客観的に捉えるための
フレームワーク。身近な問題解決に応用し、
理解を深める -
カルチャーをつくる × 教室/学校
フォーラム
信頼できる関係性を築き、自分の感情を共有すること、他者の喜びや課題を共に感じ共に解決する
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カルチャーをつくる × 教室
グラウンドルールを作る
他者との違いを認め、他者と心地よく学ぶための決まりとを自分たちで作る
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カルチャーをつくる × 教室/学校
Peace Cornerづくり
子どもがいつ行っても良い、
気持ちを落ち着かせる場所を作る -
教科学習 × 教室
言語学習×気持ちに気づく
気持ちを表すボキャブラリーを増やし、表現する